埼玉栄高の死亡事故、生徒運転“常態化”の疑問に

「コーチ・監督は『そのようなことはないだろう』と」

2023年4月から「そのような体制になっていました」

 埼玉栄高のグラウンドで男子生徒3人が乗った車が横転し、
助手席に座っていた高校2年生の17歳の生徒が死亡した事故で、
同校を運営する学校法人佐藤栄学園が19日、さいたま市内で
記者会見を行った。田中淳子理事長・学園長らが謝罪。
事故車両内に車の鍵が置いてあり、無施錠だった
管理状況などを明かした。

【写真】高校生が学校内で死亡する交通事故は
どのように起きたのか? 学校側が提示した現場見取り図

 事故は今月16日午後11時半ごろ、同校のグラウンドで発生。
3人の男子生徒が乗っていた軽乗用車が横転し、助手席の生徒は
頭を強く打ち、翌未明に搬送先の病院で死亡した。
無免許で運転していた16歳の生徒と、後部座席にいた17歳の
生徒にけがはなかった。グラウンド脇のトレーニング用の坂道に
乗り上げ、助手席を下に横転したとみられている。

 同校は、警察による事情聴取が続いていることから、
「関係生徒は憔悴(しょうすい)しきっていて、学校側も話を
聞ける状況にない」とした。

 事故車両は、現場の隣にあるサッカー部練習場所に置いてある
グラウンド整備用の軽自動車。サッカー部所有のもので、故障して
使えなくなったものを含めた計2台が置いてあった。同校によると、
事故車両は2022年8月から、サッカー部の監督とコーチが
グラウンドを整備するために使用していた。
サッカー部のみが使っていたという。車の鍵については、
日頃から助手席の脇にあるグローブボックスに入れてあった。
事故当日は最後にコーチが使用し、運転席前のダッシュボードに
置いていた。車のドアの鍵は「常時かかっていない状況にあった」
という。

 林昭雄教頭は鍵の取り扱い状況について、「23年4月から、
そのような(グローブボックスに入れてある)体制になっていました。
(サッカー部の)練習もいくつかの時間帯に分かれて行われています。
最後の練習者がグラウンドを整備することになっていて、
1つの鍵ですので、監督と4人のコーチ間で受け渡しがなかなか
うまくできないことになっていたので、このような形になっていました」
と説明。それ以前はグラウンド敷地内のサッカー部の倉庫に
保管していたといい、「倉庫の窓ガラスが割られたことがあったので、
本来は顧問がしっかり管理するべきだったとは思いますが、
そこには置けないという話になりました」と述べた。

 今回の関係生徒3人は全員寮生で、サッカー部に所属する
生徒ではなかったという。

 学校側は、今回の事故が起きてから初めて鍵の管理実態を
把握することになったという認識を示した。
そのうえで、林教頭は「そのことを把握できなかったことは
管理者として申し訳ないです。責任を感じています。
今後はこのようなことがないようにしていきたいです。
鍵の管理の徹底、車の整備もしっかりやらないといけないと
思っています」と述べた。田中理事長は「鍵については今後は
顧問以外の先生に触らせない、生徒に持たせないことを
徹底します」と補足した。

 一方で、生徒によるグラウンド整備車の運転が常態化して
いたのではないかとの話も持ち上がっている。
林教頭は「何も確認は取れていません。報道があることは
承知していますが、生徒には聞いてないので、確認は取れていません。
コーチ・監督にも聞きましたが、『そのようなことはないだろう』
と言っていました。管理上の責任は重く受け止めています」
と話すに留めた。

 車の運転は生徒間で周知の事実になっていたのか。報道陣から
繰り返し疑問がぶつけられた。今後の学校側による調査体制についての
質問が飛ぶと、林教頭は「まずは学校全体が落ち着いた生活を
取り戻すことが第一です。今は警察の捜査が進んでいますから、
今後について相談していきたいです」と返答した。

 埼玉県警は運転手の生徒らに事情を聴くなどして、
事故の詳しい状況や鍵の管理体制などを捜査している。
【引用元:ENCOUNT】
https://news.yahoo.co.jp/articles/0f2a9db47e882315be30b1e06a27c1772c010568

難しい問題ですね。
中学校であれば学校の管理体制と言いたいところですが
高校生であるならば親のしつけの問題が大きいかと。
原付の免許も取得できる年齢であり、義務教育中では
ないので勝手に車を乗り回していいかの判断は
出来ないと厳しいかと。

しかしながら心配なのは亡くなった生徒と一緒にいた二人で
且つ運転していた生徒の心情は厳しい状況ではないかと
感じます。
単に言えば殺してしまったと自責の念に押しつぶされる
可能性があります。
大きな反省が必要ですが、周囲の人は十分は配慮が必要です。

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