【7月に注意してほしい感染症!】新型コロナ徐々に増加

夏の感染症「手足口病」警報レベルのエリアも…

医師「マイコプラズマ肺炎、今後、更に増加」と予測

2024年7月に注意してほしい感染症について、大阪府済生会中津病院の
安井良則医師に予測を伺いました。流行の傾向と感染対策を
見ていきましょう。
◆【No.1】新型コロナウイルス感染症
最も、注意して頂きたい感染症に、新型コロナウイルス感染症を
あげました。昨年同週の流行状況と比べると、定点あたりの
患者報告数は、下回っていますが、2024年5月の大型連休明けから
6月末時点で、増加傾向にあります。現在、KP.3と呼ばれる新たな
株が流行をみせていますが、KP.3はオミクロン株の一種で、
以前に流行したBA2.86から派生した株です。ワクチンや感染による
中和抗体による免疫からの逃避の可能性が高く、感染しやすいという
BA2.86の特徴はそのまま引き継いでいるものと思われます。
また、発症しても症状には大きな違いはないと考えられます。
2023年5月から、5類に移行し、一年余りが経過しました。
現在、入院される方は少なくなったものの、症状が悪化され搬送
されてくるのは、ワクチン未接種の方が多い印象です。
これから気温が高くなる季節を迎えますが、室内の換気など、
基本的な感染対策を続けるなど決して油断しないでください。
体調不良の場合や医療機関・高齢者施設を訪問の際はマスクの
着用は必須です。2024年6月末時点で、沖縄県ではピークアウトの
兆候がみられますが、全国的には、徐々に増えつつあります。
例年通りであれば、梅雨明け頃から増加し、夏の流行を迎えると
予測しています。KP.3の関連株が夏の流行の中心になると
考えられます。流行の規模などは、予測できませんが、
注意が必要と考えています。

【7月に注意してほしい感染症!】新型コロナ徐々に増加 
夏の感染症「手足口病」警報レベルのエリアも… 
医師「マイコプラズマ肺炎、今後、更に増加」と予測

◆【No.2】手足口病・ヘルパンギーナ
手足口病は、エンテロウイルスなどを病原体とする感染症で、
流行は夏に集中しています。2024年6月末時点で大きく増え始め、
気がかりな感染症です。症状の経過については、3日から5日の
潜伏期間の後に発症し、口の粘膜・手のひら・足の甲や裏などに、
2~3ミリの水疱性の発疹が現れます。
手足口病の感染経路としては飛沫感染、接触感染、糞口感染が
あげられます。保育園や幼稚園などの乳幼児施設における流行時の
感染予防は、手洗いの励行と排泄物の適正な処理が基本となります。
喉からウイルスが排出されるため、咳をしたときのしぶきにより
感染します。感染者との密接な接触を避けることや、流行時に
うがいや流水石けんでの手指衛生を励行することが大切です。
同じウイルス属のヘルパンギーナも、例年、5月頃より増え始め、
7月頃にピークを迎えます。喉からウイルスが排出されるため、
咳をしたときのしぶきにより感染します。感染者との密接な接触を
避けることや、流行時にうがいや手指の消毒を励行することが大切です。
一方で、手足口病・ヘルパンギーナともに個人差はあるものの疾患の
インパクトについては、そこまで大きくならないケースが多いです。
しかし、口腔内の水疱が破れ痛みを伴うため、食事の摂取や
水分補給ができないお子さんもいらっしゃいます。気温の高さも
あるため、脱水症状などにはじゅうぶん注意してください。

◆【No.3】咽頭結膜熱(アデノウイルス感染症)
咽頭結膜熱の患者報告数は、2023年12月に、過去最高の流行を
みせました。感染症の動向を、長年に渡り調査・分析していますが、
このような動きは、今までありませんでした。夏に流行する
感染症であり、徐々に増加をみせており注意が必要です。
咽頭結膜熱は、アデノウイルスを原因とする感染症です。
症状は風邪とよく似ていますが、発熱、咽頭痛、結膜炎です。
発熱は5日間ほど続くことがあります。眼の症状は一般的に
片方から始まり、その後、他方に症状があらわれます。
高熱が続くことから、新型コロナウイルス感染症とも間違えやすい
症状です。吐き気、強い頭痛、せきが激しい時は早めに医療機関に
相談してください。最近では、アデノウイルスの検査キットが
普及したことも手伝い、発熱・咽頭痛・結膜炎の3つの症状が
一度に出ない場合は、咽頭結膜熱ではなく、「アデノウイルス感染症」
と診断されることもあります。感染経路は、主に接触感染と飛沫感染です。
原因となるアデノウイルスの感染力は強力で、直接接触だけではなくタオル、
ドアの取っ手、階段やエスカレーターの手すり、エレベーターのボタン等の
不特定多数の人が触る物品を介した間接的な接触でも、感染が広がります。
特異的な治療方法はなく、対症療法が中心となります。
眼の症状が強い時には、眼科的治療が必要となることもあります。
予防方法は、流水・石鹸による手洗いとマスクの着用です。
物品を介した間接的な接触でも感染するため、しっかりと手を洗う
ことを心がけてください。

◆【No.4】A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症) は、
学校・幼稚園・保育園などでの流行が多くみられます。
幼稚園・保育園・小学校など集団生活の場で、流行することなどから、
注意が必要です。患者報告数も、2024年6月末時点でも、高い水準を
維持しています。7月も、一定程度の報告数が出てくるものと
予測していますが、全国的にピークに達している兆候もみられます。
夏休み期間前までは、じゅうぶんな警戒が必要です。
溶連菌感染症は、例年、冬季および春から初夏にかけての2つの
報告数のピークが認められています。保育所や幼稚園の年長を含め、
学童を中心に広がるので、学校などでの集団生活や、きょうだい間での
接触を通じて感染が広がるので、注意しましょう。
感染すると、2~5日の潜伏期間の後に発症し、突然38度以上の発熱、
全身の倦怠感、喉の痛みなどが現れ、しばしば嘔吐を伴います。
また、舌にイチゴのようなぶつぶつができる「イチゴ舌」の症状が現れます。
まれに重症化し、全身に赤い発疹が広がる「猩紅熱(しょうこうねつ)」
になることがあります。発熱や咽頭痛など、新型コロナの症状と似ており
区別がつきにくいため、症状が疑われる場合は速やかにかかりつけ医を
受診しましょう。主な感染経路は、咳やくしゃみなどによる飛沫感染と、
細菌が付着した手で口や鼻に触れることによる接触感染です。
感染の予防には手洗い、咳エチケットなどが有効です。
また、溶連菌の高い流行水準に伴い、『劇症型』に罹患する方も
増加しています。詳しい感染経路は不明な場合が多いですが、
飛沫・接触だけでなく、傷口などから感染するケースも
報告されています。実際に、入院された方の報告を目にする機会が
あったのですが、出産後の産道の傷から感染したとみられる方も
いらっしゃいました。注意が必要です。

◆【No.5】マイコプラズマ肺炎
別名、オリンピック病と呼ばれ、4年に一度、オリンピックの年に
流行すると言われています。しかし、前回の東京オリンピック
開催予定年であった2020年は、コロナ禍で流行することは
ありませんでした。2024年に入り、徐々に患者数の報告が増えており、
今年は流行すると予測しています。7年間ほど流行していなかったため、
流行すると入院される方も増加します。秋口あたりから、本格的な
流行に移行する恐れもあり、注意が必要です。
マイコプラズマ肺炎とは、肺炎マイコプラズマを病原体とする
呼吸器感染症です。飛沫感染による経気道感染や接触感染に
よって伝播すると言われています。感染には濃厚接触が必要と
考えられており、保育施設、幼稚園、学校などの閉鎖施設内や
家庭などでの感染伝播はみられますが、短時間の曝露による
感染拡大の可能性はそれほど高くはありません。潜伏期間は、
2~3週間とインフルエンザやRSウイルス感染症等の他の小児を
中心に大きく流行する呼吸器疾患と比べて長いです。
初期症状として、発熱、全身倦怠、頭痛などが現れた後、
特徴的な症状である咳が出現します。初発症状発現後3~5日から
始まることが多く、乾いた咳が経過に従って徐々に増強し、
解熱後も長期にわたって(3~4週間)持続します。
抗菌薬投与による原因療法が基本ですが、「肺炎マイコプラズマ」は
細胞壁を持たないために、β-ラクタム系抗菌薬であるペニシリン系や
セファロスポリン系の抗生物質には感受性はありません。
蛋白合成阻害薬であるマクロライド系(エリスロマイシン、
クラリスロマイシン等)が第1選択薬とされてきましたが、
以前よりマクロライド系抗菌薬に耐性を有する耐性株が
存在することが明らかとなっています。近年その耐性株の割合が
増加しつつあるとの指摘もあります。最初に処方された薬を
服用しても症状に改善がみられない場合は、もう一度医療機関を
受診していただくことをお勧めします。

◆感染症に詳しい医師は…
大阪府済生会中津病院の安井良則医師は「7月に最も注意して
ほしい感染症は、新型コロナウイルス感染症を挙げました。
沖縄はいったんピークをつけた動きをしていますが、全国的には、
引き続き注意が必要でしょう。そのほか、手足口病や咽頭結膜熱
(アデノウイルス感染症)など、夏の感染症が伸び始める時期と
なりました。お子さんをお持ちのご家庭では、お子さんの体調の変化に
気を付けながら観察してください。またマイコプラズマ肺炎の
患者報告数が、着実に伸びています。発熱・咳・肺炎症状と、
罹患すると大人でも辛い症状が出ます。注意してください」としています。

監修・取材
大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長 安井良則氏

【引用元:感染症・予防接種ナビ】
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f2b520b30dcb626f9240f5bf021a6b7a766ee72

感染症が増加していますので皆様もコロナ渦の時を
思い出して十分に注意しましょう。
第5類に移行後で時間も経過して緩んでしまっている
部分が多々ありますので要所要所でしっかり引き締めて
感染対策をおこないましょう。

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