「あと4ヵ月しかないのにどうすんだ?」

Logistics-issues.jpg 物流2024年問題

スーパーから野菜が消える「2024年問題」のヤバい実情

運送会社社員も悲鳴を上げる!

今までの運賃が安すぎた

 「来年4月からトラック運転手の残業時間が規制される
『2024年問題』では、長距離輸送への影響が深刻です。
なかでもドライバーの労働時間の短縮で影響を受けるのが、
生鮮食品の物流です。今は各地の生鮮食品が全国に向けて
配送され、どこでも全国の新鮮な野菜や果物、海産物を
食べられるのが日本の食文化ですが、それがどんどん
変容していくでしょう」

 こう警鐘を鳴らすのは物流問題に詳しい
流通経済大学流通情報学部教授の矢野裕児氏だ。

 トラック運転手らの時間外労働時間が年間960時間に
制限される「働き方改革関連法」の施行が間近に迫っている。

 物流産業新聞社長で、物流ジャーナリストの高田直樹氏が解説する。

 「ブラック企業対策として’19年から働き方改革関連法が
順次施行されていますが、運送業界には5年の猶予期間が
ありました。いよいよ施行が来年度に迫ったことで、
運送業界の危機的な状況が顕在化しています。
運送業者がドライバーの労働時間に配慮せざるを得なくなって、
仕事を取りにいけなくなったり、荷主側からの依頼に
応じられなくなったりするでしょう。そうなると、
間違いなく運賃は上がります。その余波で身近な食品や
生活必需品の物価も上がることになると思います」

 そもそも、2024年問題が大きな関心を集める前から、
日本の物流システムは限界を迎えていたという。
全日本トラック協会企画部長の星野治彦氏が窮状を訴える。

 「問題の本質は、残業できなくて遠くへ運べなくなる、
ということではありません。運賃が上がらず、ドライバーが
稼ぐためには長時間労働をせざるを得ないことが問題なのです。
運送業界は発注側である荷主の立場が強く、数時間の待機や
荷下ろしだけでなく、検品やラベル貼り、場合によっては
陳列まで任される場合があります。

 しかも、それがドライバーのサービス残業によって
まかなわれているケースも多い。そもそも今までの運賃が
安すぎました。ドライバーへのしわ寄せで物流システムが
成り立っていたこと自体がおかしいのです」

 さらに燃料高や円安といった外部環境の変化が運送会社の
経営悪化に拍車をかけている。西日本の運送会社経営者が実態を明かす。

 「燃料やタイヤといった消耗品は、大半が輸入によって
まかなわれています。円安によってこれらのコストが上昇して、
利益を吹き飛ばしているのが現状です。

 コストが上がっているのに、運賃が上がっていないのだから、
経営的には非常に苦しい。運送業という仕事自体が、やるだけ
赤字になるという業界になっているのです」

「抜け道はある」
 2024年問題によって運送会社はどうなってしまうのか。
戦略物流コンサルタントで、イー・ロジット会長の
角井亮一氏が先行きを見通す。

 「問題は中小の運送会社で、彼らはおそらく2024年問題に
対応できない可能性が高い。とはいえ、彼らが全て廃業
するかといえば、そうはならないでしょう。
なぜか。建設と運送業界以外はすでに残業の上限規制が
適用されていますが、これらの業界で100%法律が守られて
いるわけではないことに多くの人が気づいているはずです。
会社側は従業員に上限を超えて働いてもらわなければ、
仕事が回らない。一方、働き手側も長時間働かないと
生活できない。結果、労働時間の規制はあってなきが
ごとくのものになりそうです」

 違反が発覚すれば、運輸局から行政処分を受けるが、
「抜け道はある」と角井氏は言う。

 「運送会社の仲間内で仕事を回しあって、法律の上限まで
余裕のある会社が受注することで、処分を回避するのが一つ。

 もう一つは、ドライバーによる副業です。法律を守っている
運送会社に勤めているドライバーの場合、稼ぎが減る可能性が高い。
そこで、労働時間の管理が緩やかな別の運送会社で副業するのです。
労働時間の上限は会社単位なので、副業してもドライバーが
それを届けなければ、規制を超えて働いても発覚しない
可能性が高いでしょう」

最終的に物価が上がる

 結局、労働時間も減らず、給料が安くなるだけ。
九州在住の大手運送会社の現役社員が明かす。

 「今もタイムカードの不正が行われています。
たとえば、ドライバーが大阪から営業所に戻ってきたとき、
荷下ろしも済んでいない状態でタイムカードを
押すということは日常的にあります。

 現状ではこうした不正は社員だけですが、
’24年度以降は社外のドライバーにもこうした不正を
させることになるでしょう。
その結果、彼らが稼げなくなるのは自明です。
施行まであと4ヵ月しかないのに、どう対応する
つもりなのでしょうか」

 長距離運転に携わるトラック運転手にも聞いた。
ヤマト運輸の配送を委託されている男性の話。

 「トラックの運転手って、年収に占める残業代の
割合が高く、給料の半分前後が残業代という人が
多いと思います。私もおそらく4割くらいは残業代です。
これが国の規制通りになったら、年収が4分の1か、
5分の1くらいは下がってしまう。そうなったら、
自分も辞めるかもしれません」

 音響関係の機材を運ぶ別の運転手はこう話す。

 「トラック運転手はたしかに長時間勤務なのですが、
待ち時間が2時間あったりして、実質的に働かない
拘束時間も長く、個人的にはそこまで過酷ではありません。
サラリーマンのように人間関係のストレスもほぼありませんし。
しかし、金銭面が大きなモチベーションなので、
それが減らされるのが何より苦痛です。2024年問題で
給料が下がるなら、辞めて別業界に転職したい」

 こうした人たちを運送業に引き止めるために給料を
上げるとしたら、運賃はこれまで以上に跳ね上がっていく。

 「来年度以降、荷物の到着が今までよりも遅くなる
可能性は高いと思います。これまでは朝に採れた野菜が
その日のうちにスーパーに並ぶことが普通でしたが、
今後はかなり難しくなる。それでも新鮮な野菜を
並べようとすると、結果的に価格を上げるしかありません。
消費者が買えなくなれば、スーパーも品揃えを見直すでしょう。
今後、新鮮で安価な野菜を店頭で見かけることは少なく
なるかもしれません」(前出・角井氏)

 2024年問題のしわ寄せをくらうのは、
私たち消費者になりそうだ。

 「週刊現代」2023年12月16日号より
【引用元:現代ビジネス】
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d8dfdafe42e0bad4585979b8f4855bc4ba14c89

物流2024年まで残り約4カ月となりました。
調整期間はもうあと少しです。
行政処分覚悟で進む企業も一定は発生しそうな予感はします。
大手と中小企業の上位はきっちりされるでしょう。
ドライバーの皆様はしっかり自分の状況を見極めて
巻き込まれないようにしましょう。
明らかなブラックな状態が続くのであれば
大変危険ですので。
運賃値上げは必須となりますのでそこを逆手にとって
業界を乱すような輩が出ないことを願っております。

contact.jgp

福岡県【筑豊エリア】【北九州エリア】
飯塚市/田川市/嘉麻市/嘉穂郡/直方市/鞍手郡で
物流加工・発送代行・配送代行・商品保管(坪貸し)
物流倉庫アウトソーシング(委託)をお探しなら
株式会社TransportWunder(トランスポートヴンダー)へ
ご依頼ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました