「最低賃金が安い」熊本県菊陽町で給与高騰

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英紙が見た「台湾TSMC工場」の衝撃

台湾積体電路製造(TSMC)の工場建設が日本で始まってから、
地元の熊本県菊陽町は賃金や地価の高騰、人材不足など、
さまざまな問題に直面しているという。
世界的な半導体製造企業の進出は、最低賃金が日本で
4番目に低い熊本県の経済をどう変えるのか。
現地を取材した英紙は、「菊陽町の変化は、
日本が抱える課題の縮図だ」と指摘する。
熊本県菊陽町で始まった新たな時代を、
地元の人々は「TSMCショック」と呼ぶ。

2022年4月、半導体受託製造の世界最大手・
台湾積体電路製造(TSMC)が日本国内初となる工場の
建設を開始した。以来、この小さな町とその経済は
劇的に変化しつつある。

吉本孝寿・菊陽町長は本紙の取材にこう語る。

「TSMCの到来は寝耳に水でした。菊陽町が突然、
有名になってしまって、まるで私たちの町が赤ん坊から
急に大人になったようです」

「TSMCショック」は日本の課題の縮図
半導体の供給をめぐる地政学的リスクが高まるなか、
世界各国が製造ルートの多様化を模索している。
その流れに乗って自国を半導体製造の拠点として
復活させようとする日本の国策に、熊本県は組み込まれた。

かつてアジアで最も発展していた日本経済は、長きにわたり低迷し、
労働者の賃金は据え置かれたままだった。その結果、現在の日本は
さまざまな課題に直面している。熊本でいま起こっている変化は、
そうした課題の縮図でもある。

TSMCの到来によって日本は、深刻な労働力不足から再整備を
必要とするインフラなど、何年もくすぶってきた問題に
向き合うことを余儀なくされているのだ。

「我々は現状をTSMCショックと呼んでいます。
しかしこれは、日本の社会・経済構造を変革する大きな
チャンスだと私は考えています」と大西一史・熊本市長は語る。

「変わるためには、こうしたショックも必要なのです」

熊本には国内企業の半導体工場がすでにいくつも存在する。
周囲をトウモロコシ畑に囲まれた人口4万4000人の菊陽町にも、
ソニーのイメージセンサーや東京エレクトロンの半導体関連機器の
製造工場がある。

TSMCの進出により、日本の半導体産業の景気サイクルは
新たな段階に入るだろう。同産業は80年代に隆盛を極めたものの、
その後は韓国、台湾、中国などの競合に遅れをとってきた。

半導体の安定供給を確保するため、日本政府はTSMCに対し、
工場建設費用の半額にあたる32億ドル(約4790億円)の
補助金を出した。TSMCの工場建設は、半導体製造のグローバルな
拠点として地域を再活性化する「千載一遇の機会」だと大西市長は言う。

九州フィナンシャルグループによれば、TSMCの熊本進出による
雇用創出やインフラ整備、他企業の誘致などが地域にもたらす
経済効果は、今後10年間で4兆2900億円に上るという。
だがこれにより、地元では問題も発生している。
【引用元:COURRIER JAPON】
https://news.yahoo.co.jp/articles/80f5146243182ae3abdc9352174f521d9217fcfb

熊本県がこれからどのように活性化していくのかが
非常に楽しみですね。
周辺の都道府県や遠方からも働きに来る人が大幅に増えますので
そういったところも環境整備が必要となってきます。
県を挙げての一大プロジェクトになることは間違いないですね。

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