長時間の”荷待ち”「いつものこと」

Logistics-issues.jpg 物流2024年問題

物流の2024年問題 “トラックGメン”が労働状況を調査へ

トラック運転手の残業規制の導入により、
人手不足が懸念される「2024年問題」。

この問題の解決に向け、トラック運転手の労働実態を
把握しようと、「トラックGメン」が動き出しました。

10月3日、九州道・基山パーキングエリア。

Q.今、何をやっていらっしゃるんですか?
◆トラックGメン
「トラックGメンとして、ドライバーからの聞き取りをしています」

そこにいたのは、通称「トラックGメン」。

物流業界の労働環境改善を目指し、全国の国交省職員の中から
選ばれた精鋭です。

パーキングエリアにやってきたトラックドライバーに
声をかけていきます。

<聞き取りの様子>
◆トラックGメン
「2024年から労働時間が短くなるじゃないですか。
それで、ちゃんとお金を荷主さんからもらっているかとか」

Gメンたちの念頭にあるのは、いわゆる「2024年問題」。

来年4月からトラック運転手の時間外労働に上限が設けられ、
人手不足に陥るとされています。

そうした中、長時間の残業が常態化しているドライバーの世界で、
不当な労働を強いる悪質業者がいないか、率直に報告して
もらおうというわけです。

<聞き取りの様子>
◆トラックGメン
「恒常的な長時間の荷待ちの事案はありますか?」

◆トラックGメン
「付帯業務をさせられるとか」

川崎キャスターも、トラック運転手に業界の実態を聞いてみると…

Q.荷待ち時間が長い時は、どれくらい?
◆トラック運転手
「午前10時から夜の8時まで待ったりとかは、全然」

荷待ちとは、倉庫など搬入先の都合で運転手側が順番待ちを
強いられることで、長時間労働の主な原因とされています。

◆トラック運転手
「忙しい時は早く倉庫に積み込み準備ができても、倉庫側が
準備できていなかったら待つしかない。朝3時くらいに家を出て、
夕方6時くらいに仕事終わって、また次の日、夜中の1時には家を
出ないといけないというのはあった」

Q.命や健康に不安を覚えた瞬間は?
◆トラック運転手
「寝不足で事故を起こしたことが1回あったので、
ガソリン積んでいるのに死にかけた」

そして、大阪在住というドライバーもー

◆トラック運転手
「荷待ちですかね。僕らは言われた通りにするしかないので」

Q.荷待ちで、長いときは、どれくらい待つ?
◆トラック運転手
「8時間。朝入って夕方でしたね」

Q.なぜ長時間の荷待ちが発生する?
◆トラック運転手
「むこう(倉庫側)のデータ処理が出来ていなかった場合、
商品の準備ができない場合、僕らは待つしかいないので、
言われるままですね」

Q.倉庫側のコントロールミス?
◆トラック運転手
「も、ありますね」

さらに、別の問題がないか聞いてみるとー。

Q.業界できついことは?
◆トラック運転手
「納品先とかでやらされる別の仕事。仕分けとシール貼りと
『そこまで持って行って』と言われる」

Q.もともと頼まれていない業務を倉庫で頼まれる?
◆トラック運転手
「もちろん、もちろん」

Q.契約にないですよね?
◆トラック運転手
「無いんでしょうけど、そこで僕らがごねたところで、
荷物が下りなかったり積めなかったらどうしようもない。
僕らの給料も出なくなる。言われるがままなので、僕らは。
クレームが出た場合、次の仕事が回ってこない」

3日に取材したドライバーに、ある1日の勤務実態を
聞いてみました。

午前2時:自宅出発
午前3時:会社でトラックに乗って宮崎へ荷物を運ぶ

ちなみに、前日夜の時点で荷物をトラックに積んでいるので、
朝は運ぶだけ。

午前8時:宮崎の倉庫で荷下ろしで、この後、倉庫で次の荷物を
積み込みたいが、それが出来ず、午前10時から午後8時まで、
実に10時間の「荷待ち」。

荷物の出入りをコントロールする「倉庫側の調整不足」という
ケースも多いといいます。

そして、午後9時にやっとその倉庫で翌日分の荷物を積み込んで、
福岡の自宅に戻り、帰宅は丸24時間経過した午前2時。

ちなみにこの日は、3時間後の午前5時に仕事に出発したとのこと。

この荷待ちの問題点は、

■ドライバー側がコントロールできない
→ トラック運送会社の大半が中小企業であるため、
顧客である荷主や倉庫側に強い意見を言えないという現状も。

■休憩時間として扱う会社も
→ 荷待ち中は、倉庫から動くこともできない完全拘束だが、
この時間を「休憩時間」として扱う会社も多く、結果的に
長時間労働の温床となっている。

この話が消費者に大きく関係していて、来年春からドライバーの
残業時間に上限が設けられることで、輸送量が激減する恐れがあります。

2030年には、全国で35%の荷物が運べなくなるという
試算もあり、今の物流レベルを維持しようとすると、
消費者としては「料金の割増」などを受け入れざるを
得ないという事で、ドライバーの働き方改革は、消費者の
意識改革も必要になりそうです。
【引用元:TNCテレビ西日本】
https://news.yahoo.co.jp/articles/138074d7923e416614cb2512ec2612e27dcb0600?page=1

身近な場所にトラックGメンが調査に
来ていたのですね。
関東や関西だけでの活動かと思っていましたが
九州まで来て現場調査をされていることに
少しホッとしました。
運送会社は荷主及び引き取り先及び納品先で
振り回されることが多いです。
力関係が大きく影響する事と「クレーム」が出ると
最悪仕事を失うので耐えているのが現状かと思います。
小さな無料サービスの積み重ねで苦労している
業界ですのでそのような実態を把握して
線引きしていただけるとありがたいですね。
そのうち運送会社への圧力に対して
○○ハラスメントという言葉が流行りそうな
予感がします・・・ドラハラかなw

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